勝間和代『読書進化論』

勝間さんの本はひさしぶり。さくっと読めます。読書術的なことのフリートーク集という感じで、本編についてはこれまでの勝間さんの著書を読んでいるような方なら特に目新しいことはないと思います。
だがしかし、途中にいくつか都内主要書店の書店員さんのインタヴューが載っていて、これがとてもいい。書店員さんの考え方がわかり、また勝間さんはそのへんをうまく立ち回ったのだなあ、ということもわかる。Book1stがひとつくらい入ってるともっとうれしかったですが。
読書における書店の存在というのは、私にとっては非常に大きいです。本書でも強調されていますが、Amazonだけじゃダメなんだよね。頼まれてもいないのに本屋さんが生き残る道をいろいろと考えている身としては、現場の書店員さんの声は参考になりました。
他に、mixiの勝間本コミュの管理人の方など、外部の人の話がたくさん挿入されています。ちょっと水増し気味なところがないではないけど、勝間さんなりの本への愛着が出ているそれなりにいい本なのではないかと思う。