ビョルン・ロンボルグ『地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す』

地球と一緒に頭も冷やせ!

地球と一緒に頭も冷やせ!

エコ本はいろいろ読んでいるけれど、本来はこれだけ読めばOKなはずという1冊である。といいながらもボリューム的にしばらくあとまわしにしてて事前にいろいろと別の本をつまみ喰いしてる状態だったのでようやく読書。
山形浩生さん訳。内容的には『環境問題をあおってはいけない』を温暖化に絞ってより平易に解説したものに、(もう終わったけど)洞爺湖サミットあたりをめざして加熱気味だったここしばらくの情報を追加したもの、という感じ。現在の状況にはかなり苛立しがあるだろうに冷静に議論しようとするところはえらいよなあ。
訳者がインタヴューの形で本書の内容を簡単に紹介してくれているのでそちらを参照するとだいたいなにを言っているかはわかる。

ビョルン・ロンボルグ氏の著書『地球と一緒に頭も冷やせ!』は、そんな感情的な方向へとミスリードされがちな温暖化の議論に、文字通り冷や水を浴びせるような内容となっている。
《中略》
訳者の山形浩生氏が本書、そして著者ビョルン・ロンボルグ氏について語ってくれた。

もちろん詳細な説明などは読んだ方がいい。

しかし、WIRED VISIONのblogの反応などは、どうしてこんなんなっちゃうの? ていうくらい変な話になってしまう。

しかし、こうしたお金で考える「ロンボルグ式」の議論には問題があります。

このあと続く本書(と著者)への批判が全く的を外している。これはあとで書く。