小谷野敦『帰ってきたもてない男』

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

前作から6年。そんなに経ったっけ。その間に著者はあろうことか結婚し(裏切りととらえられたと書いている)、さらに離婚して、最初の独身時代にあった照れ隠しの諧謔みたいなのが抜け落ちている。すばらし。こういうのを癒し系というのだろうか。著者が「救済を考えているわけではない」と書いているにも関らずそう読んでしまう私は、くそー言われなくてもわかってるよそうなんだよ自覚はあるんだよわるかったな。
..なんの話だっけ? まあ読んで。出会い系潜入レポートが浅いわりには妙に具体的なのも笑える。教養も知性もくらべるべくもないが、どうせもてないならこんなふうになりたいと思わんでもない。いや私は著者がもてないもてないゆーとるのを本気にしてるわけでもないんですけど。
ところで同書で度々引用されている小倉千加子『結婚の条件』をなぜか2冊買ってしまって(またかよ)かなりめげた経験が過去にあるのですがまだあるので欲しい人いたらあげます。