高島俊男『お言葉ですが.. (6)』文春文庫

お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)

お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)

私には本屋で新刊を見かけると抵抗できずすぐに買ってその日のうちに読み終わらないと気がすまない一群の本というのがあって、このシリーズはそのひとつ。言葉に関する様々な事象を扱っています。
毎度のことながらとても面白い。謎解きの要素もあってスリリングで、勉強にもなるし単なるうんちく本と違って書き味さわやかで気分も爽快になる。今回なら例えば白髪三千丈というときの三千丈は三百丈でも九千丈でもいけない、とかね。何故かが気になる人は読んでください。こういう日本語感覚を受け継いでいられるといいなあと思うんだけどもう無理なんでしょうね。
最初に文庫で買ったのでずっと文庫で読んでるけど、ハードカバーで買ってもいいかも知れない。でも文庫だと解説が追加されていることがあるのでそうなると文庫化した時点でもう一度読み直したくなるよなあ。何回か読み直したら理解が深まるタイプの本であることはわかっているのでちょうどいいかも知れないんだけどなかなかなあ。