竹縄昌『日本最初のプラモデル 未知の開発に挑んだ男たち』

2008年は国産プラモデル50周年だったため、プララジショーやホビーショーなどでも関連する企画がいろいろとありました。雑誌連載などでも歴史を振り返るものが多くあったようで、本書もそんな中から生まれたもの。
国産プラモ第一号のノーチラス号を製造・発売したマルサンの足跡を追って、黎明期の雰囲気などを当時のスタッフなどに取材しています。その後マルサンは倒産してしまうのですが、ノーチラス号の金型は童友社に引き継がれ、50年が経った今日でも奇跡的に現存しており、昨年のイベントなどでは展示もしていたそうです。ノーチラス号も昨年に50周年記念モデルが発売されています。
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ガンプラ以前の歴史なので私はリアルタイムに体験してはいないのですが、全てはここから始まったのだと思うと感慨深い。私は一昨年にプラモ制作に復帰して、その後はじめてじょいほびの作業公開に行ってきたときにその日からスタートしたのが童友社の姫路城の制作でした。金型が30年前のもので合いが悪いとかいう話を聞いていたのだけれど。当時のキットを現在でも買って作ることが出来るというのはちょっと驚きかも知れない。
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今年はもうちょっと模型にかける時間を増やすつもりなので、年始のスタートに本書を選んでみました。まあしばらくはガンプラしか作らないと思うんですが。