橘玲『永遠の旅行者』

永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)

永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)

永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)

永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)

文庫化していたので読みました。ふつうに面白かったよ。
元弁護士のPT真鍋恭一は、初対面の老人から報酬一億円の仕事を頼まれる。PT(Perpetual Traveler)とは、どの国の居住者ともならず、合法的にいっさいの納税義務から解放された人のこと。そのPTの真鍋への依頼は、死期が近付いたことを予感したある実業家の資産を日本国に一円の税金も払わずに全て孫娘に相続させること、というものだった..。
ちゃんとしたミステリ仕立てになっていて、本業(?)の節税ソリューションのネタ集小説にとどまっていません。精神病関連の医療にとか、ネタバレになっちゃうから書かないけど***についてとか、道具立てもいろいろあって一気に読めます。
まだ小説の前著『マネーロンダリング』は未読なのですが、読んでみようと思うに十分な内容でした。
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

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他にも何冊か読んでいるけど感想をこの日記に書いているのはこのへんだけかな。実は『臆病者のための株入門』は、この日記開始以来、もっともたくさんアフィリエイトで売れた本だと思います。何故かわかんないんだけど。オススメなことは間違いないのだがちょっと不可解。