ジョン・クラカワー『荒野へ』

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ

荒野へ

『空へ』の衝撃の強さと読み応えから止まらなくなってしまいすぐさまこちらへ。
これもすごい。読後感重い。内容はあとで書くけど、著者は1992年と時間的には先に起こっているこの事件の取材をこれだけの密度で行って、それにシンクロするように著者自身のエピソードが途中に挿入される。当然そのことは意識にのぼっているはずだ。それなのに、著者は1996年にエヴェレストに発つことになるのを我々は既に『空へ』を読んで知っている。とにかくそのことになによりも戦慄する。人を突き動かすものとはいったいなんなのか? 様々なことを考えざるを得ない。