渡辺千賀『ヒューマン2.0 Web新時代の働き方(かもしれない)』

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)

前に書いた渡辺千賀さんの本が(12/8発売だと言ってたのでフライングかも知れないけど)、仕事の帰りに青山ブックセンター寄ったらあっさり置いてあったのでうっかり買って、そのまま座れるところに駆け込んで一気に読んでしまいました。
前半は著者ご本人の紹介からはじまっていまネットから起きている変化やそれがどうやってシリコンバレーから生まれてきたかをざっくり解説、だいたいの背景を飲み込んだところで、現在のシリコンバレーで働く様々な人々の姿を紹介します。紹介の仕方もロールモデルとしてだったり珍獣博物館的にだったりいろいろ。
そして後半ではそのようなシリコンバレーで新しくおこってきた働き方(これがヒューマン2.0)を4つに分類して、それぞれのモデルについてどんな働き方か、どうやったらなれるか、などを解説してます。要するにChikaさんのblogをそのまんま凝縮したような内容です。ほんとに凝縮されててものすごくテンポよく進みます。なのでChikaさんのblogのファンの方はそのままたのしめるだろうし、blog読んだことない人はこれ1冊でblogで扱っている主要なトピックの非常にコンパクトな入門になると思います。
シリコンバレーは本当にtech野郎にとっては癒しの場所なんだろうなあ。出張なんかで肌で感じたこともあるけど、活字からでもそういった雰囲気がひしひしと伝わってくる。国内で窮屈な思いをしているエンジニアは読めばつかの間の心の平安を得られることでありましょう。その後どう行動するかはその人次第なわけですが。私もグラグラ動かないでもない。そういった感想とともにこれからやることを考えるいいきっかけになってくれる本だと思います。オススメです。
あ、あと私の要望通り(嘘)、ネコ話もちゃんとありました。素晴らしい。