サラ・マッカートニー『偽ブランド狂想曲』

偽ブランド狂騒曲―なぜ消費者は嘘を買うのか

偽ブランド狂騒曲―なぜ消費者は嘘を買うのか

なにげなく読み始めたらむちゃくちゃおもしろかった。著者は広告畑の人らしく、Lushメールマガジンの名物ライターでもあるそうな。Lush製品買ったことないからわからない..。ともかく、服とか靴とかバッグとか時計とか、さらにはタバコや薬まで、偽物、コピー品、模造品、少し古い言い方だと「インスパイアされた」ものとか様々なものを対象にブランドについて考察していて、偽ブランドマーケットの巨大さにクラクラしてきます。著者自身もLushの宣伝文を無断でコピーされたり、Lushもラインナップをコピーされたりといった直接被害の話や、偽ブランドを買ったことのある人たちへの聞き取り調査、さらには自らeBayで偽物に入札しあわや落札しそうになって焦ってみたり、アングラマーケットへの言及も少々、といった感じでかなり盛り沢山。読者のブランド感に揺さぶりをかけます。オススメ。


本の話からは離れるが、私自身はaddictしてるブランドがまあいくつかあるわけだけどそのうちひとつは書かなくてもバレてそうなAppleで、これは他でも散々書いてるからいまは置いとく。あとは本書でもたまーに言及されてる無印良品(ネットストアはこちら)。なぜかハマってしまって、ベッドとかテーブルなんかの家具類とか着るものとか文具類とか家電類とかもうちは無印良品だらけ。チープですみません。今の部屋に引越してくるときに、部屋のカベとかトビラが持っていた無印のスチールユニットシェルフ(たつをさんが持ってるのと同じやつ)のグレーと同じ色してたので気に入ってしまった、という本末転倒な話もあるくらい。とはいっても店舗で売ってるときみたいにすっきり並んでるわけじゃなくて、むちゃくちゃ雑然として散らかりまくってる。クラフトパルプボードボックス(無印版のカラーボックスですな)だけで20個くらいある。どのみち見られた状態ではないのだけど、そろそろやめてまともな部屋にしなきゃ..。