How manieth?

弾さんのところの話が見覚えあったので反応してみる。

表題の"How manyth"というのは口語では時々登場するが、正しい英語には今のところなっていない。

口語では出てくる表現なんですね。なるほど。私は英語ぜんぜんダメなんですけd、この「何番目?」にあたる表現が英語だとぴったりのものはない、というのは知ってました。どこで見たんだろう、と思ったら高島俊男さんの『お言葉ですが』シリーズだったようです。
私は文庫でしか読んでなくて、記憶が新しいのでたぶんこれだろう(違ったらすみません、でもみんな面白いよ)。

お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)

お言葉ですが…〈6〉イチレツランパン破裂して (文春文庫)

この中で、かの斎藤秀三郎さんのエピソードが紹介されています。
「ハーディングは何代目の大統領か?」というのを英語でどう言うのか? と聞かれて、いろいろ悩んだ挙句「How manieth なんたら〜」という答を出したんだけど、実はこれは斎藤先生の造語・新語だったと。うまい表現がなかったのを英語の欠陥であると考えて、この「How manieth 〜」を入れればその英語の欠陥が補えると言ってた、みたいな話でした。
いまちょっとぐぐってみたら『斎藤和英大辞典』に文例として載っているもののようです。流石にこれは持ってないので引用できない。
もしこのままmanythなりmaniethなりが認められていったら、昭和3年に出た本で日本人が考えてた新語がやっと英語になった、みたいなふうになるのかなあとか思うと面白い。