『ハンバーガーを待つ3分間の値段』

どこだか忘れちゃった(のであとで探して付け足す)んだけど読んでるblogで絶賛されてたので買ってみた。
もともとはほぼ日の連載で、著者の斎藤由多加氏は一般にはシーマンを作った人として知らている、のかな。でも我々にとっては『マッキントッシュ伝説』や『林檎の樹の下で』を書いたMac evangelistとして認識されてます。収録されている文章の一本一本が短くて、全体としても(物理的に)薄ーい本なので、油断してるとすぐ読み終わります。
少しだけ変わってるかも知れない、あるいは少しだけ時間をかけて立ち止まって考えてみた、というような発想を集めてあって、あんまりぶっとんだものが出てこない。カバーに書いてあるほど奇抜ではないです(まあ奇抜さだったら増井さんの方が100段くらい上だと)。意外な気もしますが、逆に言うとごくごく常識的な考察みたいなものを丁寧に積み重ねていくことでシーマンみたいなものが出来上がる、ということが面白いのかも。