Joel on Softwareの邦訳がついに出版!

Joel on Software

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書籍版『Joel on Software』の邦訳がついに発売、訳者はサイトでいくつも日本語訳をつけておられた青木靖さんです。この本についてはwebサイトの方のJoel on Softwareともどもこの日記でも何度か取り上げていますが、例によって原書も出てすぐ買ったくせにまだ読んでなかった。日本よりも先に韓国で翻訳されて出版されてたり。その待望の邦訳がついに発売。なんにせよ日本語で読めるようになったというのは嬉しい。オーム社は最近いい本いっぱい翻訳してますね。
著者のJoel SpolskyはMicrosoftExcelの開発チームにいたとか、その前はイスラエル空挺部隊にいたらしいとか、なかなか面白い経歴の持主ですが現在はFog Creekという会社のFounder&Presidentで、硬派なソフトウェア技術者と言っていいと思います。そのソフトウェア技術に関する文章を集めたサイト「Joel on Software」が有名で、本書はそのサイトにある文章を厳選して加筆したもの(の翻訳)です。
私にとって全面的にうなずけるというわけではないものも含まれているのですが、それでもここ最近ではPaul GrahamとKent Beckについで影響を受けているなあと感じる技術系モノ書きの人です。

本書に含まれている文章はどれも全てのソフトウェア技術者にとっておそろしく参考になるものばかりですが、そのうちで私が特に好きなのは「第15章 射撃しつつ前進」「第9章 やさしいソフトウェアスケジュール」「第24章 あなたが絶対にすべきでないこと」などかなあ。特に「射撃しつつ前進(原題は"Fire and Motion")」はすごい。このへんも参照のこと。他にもあるけどキリがないので。とにかくおすすめです。