本の章立てを見ると、2/3くらいは経済の話(というか
橋本治の考える不況の原因の話)で、本の話は最後の1/3くらいしかない。そのあたりを覚悟して読んでいると最後の1/3の中でもやっぱり半分くらいは本の話はしていない。ということでタイトルに本を読むとある割りには本の話がほとんど出て来なくて煙に巻かれてる気分になるが、こういう感覚こそが
橋本治を読むときに期待するものなんだよなー、というよくわからない読後感が残った。それでも読むのを止められないのがこの人のすごいところだと思う。私もなんだかんだでものすごい影響を受けている。