ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか

信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか

『空へ』から俄かにハマってしまったクラカワーの私にとっての3冊目をようやく読了した。しばらく仕事が忙しかったこともあって、読み切るのにとても時間がかかってしまった。それ以上に読むのが苦しかったということもある。重苦しい本だ。途中で何度も読むのを中断しようかと思ったが、それでも最後まで読み通してよかった。最終章とその前の章が、私がこの本でいちばん読まなければならないところだったと感じたからだ。それ以上はうまく論評できないが、ともかく非常に読み応えのある1冊だった。
これで一連の著作で邦訳が出ているものを一通り読んだ。新刊は今秋に原書が出るらしいので邦訳は来年の以降だろうな。非常にたのしみである。