アミール D.アクゼル『相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学 アインシュタインと膨張する宇宙』
相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学―アインシュタインと膨張する宇宙 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: アミール・D.アクゼル,Amir D. Aczel,林一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 文庫
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タイトルからはミンコフスキー幾何をやさしく解説してくれそうな印象がありますが実際はそうでもなく、ごく普通の相対論にまつわる科学読みもの、といったところです。アインシュタインの人間像について多角的にというか、やや困ったところも含めて記述しているところが他書にないところかも知れない。
ちょうど現代の宇宙論の発展により宇宙定数が蘇るかも知れない、というような本を読んだばかりだったので宇宙の膨張についての説明が特に気になってしまう。そしてこれがけっこうややこしい。
しかしこれはやはり読んでよかった。文庫になってるということが素晴しいですね。科学啓蒙書はもっとじゃんじゃん文庫で出して欲しい。