野村進『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン』
千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21)
- 作者: 野村進
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: 新書
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日本最古の現存企業(創業は578年、飛鳥時代!)である「金剛組」が倒産の危機に陥った際になんとかその事業と名前を存続させて残そうと地元企業などの有志が奮闘し、現在は再建途上にあるようです(このへんちょっと経緯がよくわからず)。こういう千年以上続いてきた老舗企業というのも、そのときそのときで時代に合わせて少しずつ姿を変えながら続いてきたのだけど、根底には伝統があって、その伝統の火を消してはいけないという思いが人を動かしてきたわけです。
日本にはこういった老舗企業で百年続いてるようなのが10万社以上あるそうです。日頃からほとんどが創業1,2年、10年続けば歴史的企業、みたいな業界にいるので、百年だの千年だの言われるとあまりの違いにクラクラしてくるけど、我々の業界もいつもと違う時間の単位で考えてみると面白いだろうな。1万年後のコンピュータを考えていたダニエル・ヒリスとか、彼のアイデアを実現するモノを作るのはこういう「老舗」なのかも知れない。