『ディアスポラ』

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

とある人にはよ嫁と言われてたので読みました。4日くらいかかった。やっと宿題が終わった気分。理論とゆーか、むずかしーところは素通りしてます。
私はSF読んだの何年ぶりだろう、という状態なんですが(もちろんイーガンもはじめてです)、今はこんなことになってるのかー。確かにすごい読み応えあったし、こういう感覚(特に最初の3章と最終章)はとてもよくわかる。想像してる未来のかたちをそのまま描かれちゃったような感覚だ。いつ見られたんだ、みたいな。
読んだときには素通りしたけど、数学・物理学の、現実・創作問わず理論の部分がもっともっと手厚くいろいろ書かれててもいいのになー、と思った。いまの5倍くらいの厚さで。たぶんいくらでも書けるだろう。私は実際に50年後に世界を作っているのは数学者になっているんじゃないかと思うことがよくある。というかほとんど確信してるんだけど、ほんものの世界を記述するときはこんなもんじゃぜんぜん足りないよねー。でもまあとにかくいい読書体験でした。