ハッカーの本

「最強ハッカーを探せ!−ハッカーって誰?」 ニュースな本棚
id:ma2:20050422:p1さんの記事。おもしろいです。
ハッカーというと、artonさんが取り上げてくれたけど、私が印象深くおぼえているのはrtmです。Katie Hafnerの『ハッカーは笑う』という本で3章構成のうちの1章を使って、当時19才だかの学生が偶然wormを作り出してしまうという話が書かれています。(今、手元に本がないので内容はうろおぼえ。あとで確認して追記するかも)

ハッカーは笑う

ハッカーは笑う

全米の大学ネットワークがまるまるダウンした状態になり、その調査をしていたあるテクニカルライターにwormの作者の友人だという人物から連絡が入ります。彼はwormの作者の学生のlogin名がrtmであるということをうっかり明かしてしまうのですが、その連絡をした友人の名前はPaul Grahamというのです。
何年かあとに、ネット上で川合史朗さんが翻訳したLispハッカーが起業して成功するというエッセイを読むわけですが、そのときはそのまま気がつかず、その後、すっかりファンになったそのエッセイの著者の文章をいくつか読むうちに、えっ? という感じで急に繋がってびっくりしたという。
ハッカーと画家』の中で「友人のRobert Morris」という名前が度々出てくるけど、それはある時代のハッカーの間では説明が要らない、歴史に残る超有名ハッカーなわけで。そういう意味で2重に美味しい本なのです。
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち