野口悠紀雄『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』

ずっと読んでいる週刊ダイヤモンド連載『「超」整理日誌』の12冊目の単行本化です。去年に出ていたものなのだがなんだかんだあって読むのが遅れてしまった。
今回はただ連載をまとめたものではなくそれよりもずっと再編集の度合いが強いものになっている気がする。内容は著者が他の著書などでも繰り返し主張されていることが多いですが、週刊誌の連載ではリアルタイムの危機感がにじみ出ているというか、ほとんどいらだっている。
また、この本のように長期連載だと余計に際立つのだが、とにかくこの人は驚くほど主張がぶれない。現在の日本経済は戦時期に土台となる部分がつくられて、その後50年余の現在に至るまで産業構造にしろ税・年金なども含めた金融問題にしろほとんど何も変わっていない、ということを繰り返し繰り返し主張しているのだが、読むと納得せざるを得ない。
詳しくはあとで書く。