『シリコンバレーの百年』

シリコン・バレーの百年 [DVD]

シリコン・バレーの百年 [DVD]

だいぶ前に買ってずっとそのままだったのでこの年末年始を利用して見ました。スーパースターが次々と画面上に表われて、熱っぽく語るのでそれだけで泣きます。ウィリアム・ショックレー、ヒューレット&パッカード、フレデリック・ターマン、ゴードン・ムーアノーラン・ブッシュネル、もちろんウォズ&ジョブズの2人のスティーブも出てくるしマイク・マークラもえらく長くしゃべってるし、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアなんてのも出てくる。すごい。
元のビデオが発売されたのは1999年なのでおそらく1998年中に制作したのでしょう。出てくるデータが1997年の売り上げがいくら、とかで現在との違いもまた興味深い。もし2008年になって『シリコンバレーの110年』を撮るとしたら、そのうち1/4くらいはGoogleの物語になっていたかも知れない。そう、1998年制作だとGoogleはまだ出て来ないのです*1。たった10年なのに。隔世の感あり。同時に、この10年というのがGoogleの時代だったのだなあ、ということを実感する。それを知る意味でも見ておいて損はないです。

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シリコンバレーの歴史についての日本語の本なら 野口悠紀雄『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』がとても良い。『100年』の登場人物たち(特に最初の半世紀のキャスト)についても詳しく書かれているし、さらにその100年の前から変化が連続していたこともわかります。

ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

あと、この『100年』のDVDの原作本とおぼしきものがあるのだけれどUsed Storeでしか入手できないようです。
Making of Silicon Valley: A 100 Year Renaissance

Making of Silicon Valley: A 100 Year Renaissance

*1:でも1998年ならYahoo!はもうかなりでかかったはずだけどやっぱり出て来ない