山川健一『「書ける人」になるブログ文章教室』
- 作者: 山川健一
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 新書
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この人は上にも書いた通りとても好きな書き手なんだけど、ひとつは自身で「キザ」と言っているその文体と自意識で、もうひとつはこの著者がMac好き、であるから。それも並大抵のレベルではない、Mac関係の本も何冊もあるのだが、特に、何年も前(正確には2000年の6月28日という記録がある)に読んだ著書『日曜日のiMac』がものすごく感動的なのだ! ちょっと横道にそれるけど先にこの本について語ります。
- 作者: 山川健一
- 出版社/メーカー: 企画室ゆう
- 発売日: 1999/05/01
- メディア: 単行本
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そして特筆すべきは、その最終章において、iMacを表現のツールとして使って「小説を書く」ことをすすめているのです。これが琴線に響かないわけがなかった。
私はこの本を読んで、いつか自分の言葉でこれを書こうと、当時は山川さんはClassicなMac使いだったから、Mac OS Xでこれを書こう、そう『日曜日のMac OS X』を私が書こう、とずっと思っていたのです。実は私がこれまで書いた『あなたがMacを使うべき10の理由』『あなたがMacを使わない10の理由』はこれの影響を受けている*1。書きたいと思っていた『日曜日〜』の一部が投影されているのです。あ、あんまりネタバレしたくなかったのにうっかり書いちゃった。
もとの話に戻す。そんな著者が書いた、blogという現代における自己表現ツールでの文章をテーマにした本です。ブログ出版ちょっとビミョーとか思ってる人でも一度このキザさ加減に触れておく価値はある。そして『日曜日のiMac』での「小説を書く」方法の増補改訂版も付いています。これは非常にうれしい。
なんでこの日記書いて公開してるのか、そんなことを思い浮かべながら、時に自意識に身悶えながら、読ませていただきました。すごいフレッシュな気持ちを思い出してしまったよ。