本田直之『レバレッジ・リーディング』

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

ツイてる! ポッドキャスト2007でもイチオシされてたやつ。詳しくは聖幸さんが書いてるのを読んでくださいまし。この日記をわざわざ読みにきてくださる方は日常的に本読んでたり本代で家計が傾いたりしてると思うので1章は読む必要ないです。2章は本の選び方、3章が読み方指南。読むときも自分に必要なところだけ読めばいいとか、基本的に再読はしないと思って読めとか、このへんは永江朗さんのゴダール式読書にも通ずるところがありますね。線を引けとか余白に書き込めとか言ってるんだけど、私は本に直接書き込むのは苦手というか精神的バリアがあってどうも克服できないみたいなのであきらめてPostItでいいです。あとは抜き書きの読書メモを作れとか。こういうのを「本を使い切る」と表現しています。これもまあ読書慣れしてる人なら知らないってことはないだろうけど。最後の方で出てくる本棚の使い方がわりといいと思う。図入りで解説されているので気になる人は読んでみましょう。これも私は本棚からあふれてる本の方が多いのでそのままは実行できないんですが。
という感じで基本的読書スキルがコンパクトにまとまってるのでこの手の本をあまり読んでない人はさくっと買ってもいいかも。これまで買った読書本だけで100冊はあるよ、という人は立ち読みでいやなんでもありません、買いましょう。全体として、フォトリーディングの本に出てくる読み方とほとんど同じことが書いてあります。私自身はフォトリーダーじゃない(フォトリー本はいっぱい読んだが習ったことはない)ので印象だけで言ってますが。

ところで、上でちょっと触れたゴダール式読書について、コトバだけはこの日記でたびたび使っているものの、しっかり説明を書いたことがなかったと思うので解説しておきます。
ゴダール式読書」とは、永江朗さんが著書『不良のための読書術』にて提唱している概念で、「本を全部読むのはアホである」というスローガンのもと、読み始めた本がつまんなかったらすぐ読むのやめてどんどん次の本にすすんでいく、という読書法のことです。これを使えば1日に何冊でも本が読めるぞー(←いいのか?)。でも実際、人生は有限なのでつまんない本を我慢して読む時間はありません。曰く「一冊の本を選ぶことは、同時に他の本を読む可能性を捨てること」なのです。ゴダールが映画を見に行くと、最初の20分か30分くらい見てつまんなかったらすぐに映画館から出てきてしまった、らしいということに由来してこの名前がついています。

不良のための読書術 (ちくま文庫)

不良のための読書術 (ちくま文庫)