永富邦雄『年金無血革命』

年金無血革命 (文春新書)

年金無血革命 (文春新書)

年金の歴史と、諸外国の年金の仕組みの紹介。現在の問題点の解説など。でもなんか解説を読めば読むほど「無血」革命は無理なんじゃね? という気分になってくるのですが..。日本はこれまでに3度、革命によって大きく変化する機会があった。大化の改新明治維新ポツダム宣言受諾がその3つ。年金はそれに匹敵する革命をやらないと解決できないよ、ということか。無血かどうかは今後のやり方次第ということで。そう思って読むとなかなか過激な本ではある。著者はこういった年金問題の解決に向かうために、専門のシンクタンクを設立することが有効だと説いてます。そしてそのシンクタンクは、満鉄調査部をモデルにすべき、ということも。やっぱり過激な本なのかも..。