関川夏央『「世界」とはいやなものである―東アジア現代史の旅』

これもハードカバーで買ってたのに結局文庫が出てしまったので買ってこっちを読む。ロシア、韓国、北朝鮮、中国、ちょっとベトナムやタイなどについて様々な媒体に書いた文章を集めたもの。なのだが初出時や単行本の発刊時よりもある意味で今の方がタイムリーな内容になったかも知れない。この文庫では後1/3が北朝鮮関係。それから、ロシア関係の記述がわりと最近読んだばかりの『白樺たちの大正』とクロスオーバーしてて、当時から現代までが連続しているところが実感できる。