土方薫著『やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析』

やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析

やわらかく考える金融工学―ツキと後悔のリスク分析

もうずいぶん前の話になるけど、ここで買ったけど行方不明になってしまった、と書いてた本。発見したんだけど例によって積んだままになっていた。いま自分の中では経済・金融ブームなのでようやく読みましたよ。その時にも書いたけど、もともとは山形浩生さんの書評で興味を持ちました。そのときからこれまでの間に、人間の思考や意思と経済の関係みたいなものを取り上げた研究やその解説書などががたくさん出版されるようになったのだけど、これが出た頃ってまだそんなでもなかったはずで、当時としては独特のものだったのですよね。読んだのが遅いために納得はしたけどなんじゃこれ、みたいな驚きはなかった。著者がエンロンに勤めていたというのもはじめて知った。