対談イベント「シリコンバレーのビジネス風土」と「オープンソースの思想」

筑摩文庫からの『シリコンバレー精神』発刊を記念して行われた対談イベントに参加してきました。抽選には200人以上の応募があったそうで、当選できてよかった。対談の模様などは梅田さんのサイトにYouTubeの映像が貼ってあるし、いつものid:pekeqさんのログもあるのでそちらを参照のこと。

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)

一応この本の発刊イベントなわけであるが、前にも書いたけど私はこの本のもとの単行本『シリコンバレーは私をどう変えたか』はけっこう読み込んでて、今回もぱらぱらと読み返しててやっぱりLinuxシリコンバレーの資本経済に「飲み込まれて」いくところの描写(これについての「一瞬の出来事であった」という表現がすごい迫力)がこの本のハイライトのひとつだなあ、と感じたんだけど、吉岡さんが対談の中でまさにその部分について触れておられましたね。
帰り際に吉岡さんと、オープンソースはビジネス側の人が発見したものだ、という話で盛り上がりかけたのだけど、時間がなくて尻切れとんぼで終わってしまったのでそれについてはあとで書く。
他にも知り合いがたくさん来ていて、最近この手のイベントに出なくなっていたのでひさしぶりにいろいろと話ができてよかった。
あと、『ウェブ進化論』が30万部とか売れてるのを知りつつ文庫化権を筑摩書房にあっさりあげちゃう新潮社は太っ腹かも、という話を知り合いとしていました。素人考えだけど『ウェブ進化論』が出たときにすぐ(それが無理なら新聞とかで話題になったらすぐ)にでも『シリコンバレーは私をどう変えたか』を重版してたらけっこう売れたんじゃないかなー、と思う。