梅田望夫『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
- 購入: 61人 クリック: 996回
- この商品を含むブログ (2353件) を見る
これまで梅田さんのblogや各種メディアで書いたことを中心に大幅加筆・編集して、構成もきちんと整えて、これ1冊読めばとりあえずWebというものをめぐって何が起きているかをざっと見通すことができる、そんな本です。読んでると、こう言って欲しいなと思ってることがそのまま書いてある、みたいなかなりの癒し系読書体験、というのが第一印象。
おおざっぱに言うとGoogle以後のネットを解説していて、というかそれがほとんど大半なんだけど、今後10年のネットの世界を的を絞って解説しようとすると、それくらいGoogleというのは大きい存在なんだということを熱く語ってます。
ただ、我々にとっては読んでるとそれこそ素麺みたいにつるつると入ってくるとてもなじみやすい内容なんだけど、あんまりネットに親しみがない人たちにはどうなんだろう。ちょっと難しいかも知れない、というかこの本に耳を傾けてくれる人はある程度もとからこちら側の住人なのかも、とも思う。
そして、バラバラの記事だと説得力はあっても素通りしようと思えばできた感じだったのに、この量を一気通貫で読ませることによってどこか抵抗できない、というような迫力が出てきてしまってて、自分が今後のWebの進化とどう関わっていくつもりか? ということを強烈に意識させられてしまう。梅田さんの策に乗せられたのかも。いい本です。たくさん買って配りたくなってきました。