佐藤昴『いつからファーストフードを食べてきたか』

いつからファーストフードを食べてきたか

いつからファーストフードを食べてきたか

タイトルだけ見るとエリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』と似たような本かしらんと思うがさにあらず。日本マクドナルドマーケティング部長とケンタッキーフライドチキンの社長を歴任した著者が、そんな立場じゃないと書けないような視点と経験を綴って、日本の外食産業の半世紀を振り返っている本。巨大チェーンの重役の立場で外食産業についてのわりと生々しい話も。日本人というか日本という国がこの分化に翻弄されているさまがよくわかる。というかシュローサーの本の迫力がより増したかも知れない。
KFCは本国では効率化を追及してレシピも変わっていったが、日本だけは創業当時のレシピを守っているとか細かい話も載ってた。