松岡英輔『「挫折しない整理」の極意』新潮新書

「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

オビのあおり文句に釣られて買ってしまったのだけれど、今から読む人は立ち読みでもいいかも知れない。
モノを材料系、道具系、愛着系に分類してそれぞれ整理の手法を使い分けましょう、材料系はフローで通過するだけで道具には置き場所を決めて愛着モノには優待席を作る。こんな感じで実例として本の整理とかも出てくるんだけど、本もやっぱり3種類に分類して、愛着本が一定量を超えたら愛着度が低い順に捨てましょう、ってそれが出来りゃ苦労せんわい。材料系の本っていうのも本の価値は情報(だけ)で鮮度が落ちたら捨てましょうとか、何か本というものに対するとらえ方が根本的に私と異なっているのでありました。
著者は広告屋さんで、あなたがモノを所有したいと思うのは広告の幻想なり、みたいな話が最後は展開される。というわけで「超」整理法なみの具体的な手法を期待している向きには役に立たない本。