安宅和人『イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」』

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

あとで書く。

辻静雄『フランス料理の学び方 特質と歴史』

フランス料理の学び方―特質と歴史 (中公文庫)

フランス料理の学び方―特質と歴史 (中公文庫)

青山ブックセンター六本木店でやってる、『フレンチシェフが、料理人を目指す人に読んでもらいたい本。』というフェアでよくお邪魔しているお店のシェフがおすすめしていたので買ってみました。
講義録がいくつかと対談が1つ。歴史の部分では、あまり美味しくなさそうな料理がだんだんと我々の知っているフレンチに洗練されてゆく過程がもう本当に念入りな調査と研究によって追及されていてただただすごいです。直前に宇田川悟さんのフレンチシェフの歴史の本を読んでいたこともあり、非常に面白かった。他の省略された対談も読んでみたいので、元の本も欲しくなってしまった。

犬養裕美子『レストランがなくなる日』

レストランがなくなる日―レストラン受難時代に生き残る店はどこだ! (主婦の友新書)

レストランがなくなる日―レストラン受難時代に生き残る店はどこだ! (主婦の友新書)

タイトルに釣られて手に取ってしまったが、主婦の友新書で同日発売のタイトルは全て『〜がなくなる日』になっているようで、まさに策にはまってしまった感じである。
内容は、英国のレストラン・マガジンのランキングでスペインのエルブリが長く守っていた世界一の座を奪ったデンマークのレストラン「ノマ」への取材からはじまって、あとはごく一般的なレストラン論でした。
後半にはここ1, 2年くらいの新店を中心にしたおすすめのレストランガイドもあり。どこがおすすめされてるか気になる方もいると思いますが、他の本とか雑誌で犬養さんが推していたのとほぼ同じラインナップです。
中盤の話は真面目なので普通におすすめできます。エルブリはもはや行けないので、ノマはいつか行ってみたいなあと思う。

宇田川悟『東京フレンチ興亡史 日本の西洋料理を支えた料理人たち』

あとで書く。

デビッド・カークパトリック『フェイスブック 若き天才の野望』

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

映画『ソーシャル・ネットワーク』公開と合わせて(ぶつけて?)発売されて話題になっているのでどうしても目についてしまいこちらも読みました。この日記にも映画の感想と、その原作になった本の読書記録があるので興味のある方はあわせて読んでください。
それにしてもこの本もメズリックの本に負けず劣らず邦題がひどい..。原題は『The Facebook Effect: The Inside Story of the Company That Is Connecting the World』で、かつ表紙にザッカーバーグの顔も出ていないので、受ける印象が全く違います。
The Facebook Effect: The Inside Story of the Company That Is Connecting the World

The Facebook Effect: The Inside Story of the Company That Is Connecting the World

本書はマーク・ザッカーバーグという人物の「野望」についてだけ書いたわけではない。もっと大きな社会的な変化について触れようとしています。翻訳にはさらに「5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた」という副題が付いてるけど、これもちょっと..。キャッチーなタイトルをつける必要性はわかるけど、内容をよくあらわしているとは言い難いし、なにより原書の意図を無視していると思います。まあ苦言は(いくらでもあるんだけど)このへんで、内容にうつります。
本の前半(といっても3/4くらい)は映画でも語られたFacebookの歴史、なかでも、これまで数多あったSNSFacebookとどこが違うのかを、SNSのそのものの歴史も振り返りつつ解説しています。そして後半(1/4くらい)には原書のタイトルでもあるFacebook以後の世界がどうなってゆくのか、どうなるべきか、というような、壮大な話題に展開されていきます。
専らエドゥワルド・サベリンに取材してザッカーバーグ本人への取材は断られたメズリックの本とは対照的に、こちらはデビッド・カークパトリックがザッカーバーグに密着取材しています。たしかに、視点が違うといろいろとわかってくることがあって面白い。
だがしかし、なにより強く印象に残ったのが、対照的な作られ方をしたこの両者の本で、書かれた「歴史」に驚くほどに相違がないこと。もっとそれぞれ一方的な言い分をしているところがあって然るべきなのに、そういう部分がほとんど見当たりません。このことこそが、マーク・ザッカーバーグという人物が、本書の中で度々出てくる「もっと透明性の高い」世の中を本気で求めている、ということの確かな根拠に思えます。
透明性の高い世界を別の言葉で言うと、ネットであろうが現実であろうが常に人格は1つであるべきだ、ということになります。それが人々の行動をより誠実なものにすると(マークは)言うのです。正直に言って、あらゆるSNS上で積極的に本名で登録している私でも、ちょっと冷汗が出てくるようなところがある。
これについては、上で文句を言ってしまったけれど「若き天才の野望」と言っていいかも知れない。あ、野望がそれだけ大きいということかな? やっぱこの邦題は正しく本書の内容を表しているのかも知れない..。文句言ってすみません(汗)。
あと、それはそれとして、Facebookの成長の過程、例えば、マークは映画の中では広告を嫌がっているだけだったのに、GoogleからSheryl Sandbergを引き抜いて広告を完全に事業として導入するプロセスとか、そういうのはさすがに詳しく書いてあります。また、SNSに関して広範囲に影響すると思われる特許をZyngaのマーク・ピンカスとLinkedInのリード・ホフマンが共同で持っているだとか(寡聞にして知りませんでした)、そういう話も興味深かったです。
ということでまあオススメできる本です。でもこの本(だけ)読んだから映画見なくていいやとかいうのは正直言うとやめてもらいたい..。どっちか言うとメズリックの本も読んで欲しいし、映画も見てもらいたい。特に知り合いの人には。

斎藤美奈子『冠婚葬祭のひみつ』

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

冠婚葬祭のひみつ (岩波新書)

あとで書く。