舩越園子『がんと命とセックスと医者』

がんと命とセックスと医者

がんと命とセックスと医者

大変興味深く読みました。米国在住で活躍している女性ライターさんが子宮頸癌になってしまい、手術を受けて摘出しなければならない。しかしそのとき自分の女性性が失われるのではないかと心配になる。手術後もセックスは同じようにできるのか、できないのか、というものすごく基本的なことすらわからない、というようなことが綴られています。
日米の医師の違いや、日本のお医者さん、特に産婦人科医がめちゃくちゃタイヘンだということもよくわかる。あとで書く。

米原万里『米原万里の「愛の法則」』

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)

著者が生前に行った3つの講演をまとめたものです。タイトル通りに愛とか男女とかが出てくるのは最初の1本だけで、残りは通訳論などものすごく真面目な話でした。あとで書く。

映画の『ソーシャル・ネットワーク』を見てきた

前に読んだベン・メズリックFacebookの本の映画を見てきました。既に去年のうちに試写で見た人や公開初日に行った人なども多く、原作も読んでたし映画の前評判も聞いてたしでもうすっかり見た気になってたんだけど、やっぱり実際に見てみて思ったことなどあるので一応書く。

デヴィッドは『セブン』と『ファイト・クラブ』くらいしか見たことないのだが、この2つだけでも相当すごいイメージなので期待も高かったんだけど、まず、やっぱけっこう面白かった。映画は映画のアレンジとして、特にプログラマ視点で見るとありえねーーっていうシーンもいっぱいあるけどそれもそれで面白い。
メズリックの本と比べてボート部のウィンクルボス兄弟の比重が大きいと感じた。これは要するにあの兄弟が起こした訴訟に関することのシーンが多いということである。なんだけど、ということはつまり、私のような自分もプログラマfacebookもよく知ってる人間にとっては、この映画は即ち訴訟の映画だということになる。
本でも映画でも、描かれたことだけから判断するとどうみてもあの兄弟に6500万ドルをせしめるだけの功績はありそうもない。むろん、描かれていないことはあるかも知れないけれど、それはそれとして、我々プログラマが従っている世界のルールにおいては、ただのアイデアには価値はなく、実装することによってはじめて価値を認められる。ところが映画の終盤では、弁護士がザッカーバーグの言うことを認めながらも評判を考えて和解をすすめている場面が描かれる。これにはけっこう見ててつらいものがある。
その我々が抱くストレスを、当時のハーバードの学長のラリー・サマーズが代弁しているところが痛快だ。兄弟の片方が「ジェントルマンは訴訟はしない」と言ってるのと合わせ、それをその後の展開と比較すると、エリートの理想と現実が見えてくる。
対サベリンの訴訟についてはだいぶ感じが違うというか、こっちはほぼメズリックの本の通りの印象になっている。これについては映画の範囲を超えてまた書きたいことがあるのでそのうち何か書くかも知れない。
前半のスピード感ある展開は見てて気持ちがいいし、やっぱりコード書きたくてウズウズしてくる。あと講演のシーンで出てくるビル・ゲイツ役の人が妙に似てたりするのも面白かった。
それになにより、こういう作品が宣伝映画じゃなくて娯楽映画として作られてしまうfacebookが心底すごいと思った。

川口淳一郎『はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

読むと泣く。やばい。あとで書く。

『アメリア 永遠の翼』

かなりよかった。ヒラリー・スワンク、めちゃ似てる。あとで書く。

マイケル・ポーラン『欲望の植物誌 人をあやつる4つの植物』

欲望の植物誌―人をあやつる4つの植物

欲望の植物誌―人をあやつる4つの植物

マイケル・ポーラン2冊目。あとで書く。

デイビッド・J・リンデン『つぎはぎだらけの脳と心』

つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?

つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?

翻訳は夏目大さん。1年以上前に読みはじめたのだが途中時間なくて止まってしまい、最近また発掘したのでやっと読み終わった。再開してからは一気読みでした。めちゃくちゃ面白い。あとで書く。